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ナツノカナタ 引くぐらい強心臓な女子高生による終末一人旅

こんにちは!なっしー( @nassy_game )です。

製作者である Kazuhide Oka氏のツイートがたまたま目に止まり気になっていたゲーム『ナツノカナタ』。

早期アクセスがはじまり、直後から即プレイして早期アクセス分のストーリーは完結しましたので感想・レビューをお届けします。

プレイしようかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。『ナツノカナタ』はSteamで無料でプレイできます。

わたしは早期アクセス分までストーリーを終えてますが、

先が気になって気になって仕方ありません!

このゲームはこういう人におすすめです!

  • 読書もゲームも好きな人
  • ビジュアルノベルゲームが好きな人
  • 無料でできる良質なゲームを探している人

労力を掛けて作成されているであろうゲームですが、無料で損はないです。製品版でも無料にするようなのでぜひダウンロードしてみてください。

ストーリー概要

パンデミックで文明が崩壊した後の世界を1人で旅をする女子高生の『ナツノ』が主人公です。

ナツノが持っているスマホと、パンデミックの起きていない別の世界にいるプレイヤーのパソコンがなぜか繋がりビデオ通話ができ、会話形式でストーリーが進んでいきます。

プレイヤーは安全なところからナツノのサバイバル生活を覗き見るわけです。

ナツノの住む世界ではなぞのパンデミックによりほとんどの人間がゾンビ化しているか死んでいるかという状態になっています。

原因はわからず、家族とも友達とも離れ離れになり1人でさまよいナツノと行動を共にし、パンデミックの謎に徐々に迫っていく。

大筋はこのようなストーリーになっていまして、よくあるサバイバルホラー的な雰囲気です。

ナツノは強心臓女子高生

ナツノは強心臓女子高生

ナツノはもともと東京に住んでおり、そこから家族とともに電車で逃げる途中に何かが起きて電車が停まってしまい、家族ともはぐれて1人でさまよっています。

方向的には北に向かっており、海が見えるという描写があるので金沢や新潟あたりでしょうか。夏で良かったね。

東京育ちの女子高生がが地方へ行っている時点で不安にかられそうですが、ナツノは家族も居ない、友達も居ない、そんな状況でもまったく悲しんでないのがすごいです。

そして、ゾンビに襲われても一切怯みません!手元に武器がなくてもその辺のもので戦います。死体が転がる店舗へも平気で入っていきます。普通騒いで逃げたりしませんか?わたしだったら大騒ぎします(笑)。

ナツノは一人っ子で中学ではバスケ、高校では帰宅部、趣味は音楽鑑賞というごく一般的な女子高生の設定です。

格闘技やってました!とか超絶運動神経が良い!とか過去に遭難してサバイバル生活をしたことがある!とか特殊な設定はありません。とんでもない潜在能力を秘めた女子高生ですよ。

本人曰く、楽天家で適応能力が高いのだとか。そんな理由で突き通すのは無理がありそうですが、どうやらゾンビにも死体にも動じないのは性格に依るところのようですね。

他の登場人物との会話でもあまり切迫感は感じられず。いま一番したいことが「友達に合うこと」と生死の境目で生きている感がゼロです(笑)。そこはせめて「家族に合うこと」にしてほしい。

ローグライクなゲームの進め方

Kazuhide Oka氏がツイートで記載している通り、基本は「読むローグライクなテキストアドベンチャーゲーム」という表現がぴったりです。

ナツノカナタ 探索パート

ナツノとプレイヤーは崩壊した世界を2人で探索します。探索中、気になるポイントがあればプレイヤーがテキストを入力して指示し、ナツノがその部分を探す、アイテムを拾う、ストーリーが進む、拠点に戻る、という流れでゲームが進んでいきます。

①探索パート
②ストーリー進行パート
③拠点


の流れを繰り返します。

ナツノカナタ 拠点では荷物の整理をしたりクラフトをしたりできる

拠点では探索で集めたアイテムを収納棚に格納したり、アイテムをクラフトして別のアイテムを生み出す、というようなしっかりしたゲーム的な要素が用意されています。

クラフトでは武器や回復アイテム、爆弾など探索中のゾンビとのバトルを優位にするためのアイテムを生み出すことができます。

ビジュアルやストーリーを楽しむだけではない楽しみ方があります。ショットガンをゲットできるとゾンビとのバトルがかなり有利になり一発でゾンビ倒せます。

ストーリーだけをさくっと楽しみたい方はショットガン探しを最初にがんばりましょう(笑)

早期アクセスを終えた感想

しっかり探索パートをやり込んだのは最初の1、2時間ほどで、後半はほとんどテキストを読まずに探索パートを進めていました。

というのもショットガンをゲットしてしまうとゾンビがまったく怖くなく、ショットガンの弾も大量に落ちているため体力などを気にする必要がなくなるからです。

また、テキストも探索パートはほとんど同じ内容なので正直読む気が失せてきます。

ショットガンの弾の数を減らしたり、探索で見つけるアイテムがきっかけでストーリーが進むというような意味付けをした方が良いと思います。

ボス的なゾンビを倒さないとストーリーが進まないとか。

気づけば最後の方は「AUTO」でテキストを見ず、ストーリーパートになったらじっくりテキストを読む、というストーリーをチェックするだけのゲームになっていました。

あと、上でも記載した通り、ナツノの態度や発言にほとんど切迫感が感じられず、いまいち感情移入ができません

悲壮な世界との対比を演出しているのかもしれませんが、日常会話でもかなりゆるい部類に入るであろう会話があります。

日常の大切さを感じさせる演出っぽいですが、楽天家というより言葉を選ばずに言うとアホで能天気過ぎてゲームの世界観がぶれていると思ったのはわたしだけでしょうか。

ただし!早期アクセスは物語の半分ほどなので、このあとどんどん悲惨な状況に追い込まれていくのかもしれませんね。

食料も漁るだけで賄えないでしょうし、他の生存者との殺し合いとかもあるでしょうしね!

製品版も絶対最後までプレイします。

ナツノとプレイヤーの行方、物語の結末はめちゃくちゃ気になります。