【Ghost of Tsushima】和歌を詠む
日本的な文化の代表でもある和歌。
実際に侍は和歌を詠むことで精神を統一したり落ち着かせたり、その時の心情を暗にほのめかしたり色々な使い方をしていたのでしょうね~。戦国時代では明智光秀の「ときは今 あめが下知る 五月かな」が印象に残っています。土岐家が天下を取る、というような意味が含まれているとかいないとか。
Ghost of Tsushimaでは情緒ある風景の場所で和歌を詠むための蓙が敷かれているところがあり、そこで和歌を詠むことができます。風景を愛でながらいくつかの選択肢を選び和歌を完成させると報酬にアイテムがもらえる仕組みです。
和歌を詠むときだけ視点が切り替わり心落ち着く和風の情景全開になります。昔はこんな美しい風景がいっぱいあったんでしょうね~。いまや川岸はコンクリートで固められ、池の周りは真緑の味気ないフェンスで囲まれ、中途半端に欧風な公園があり、どこいってもパチンコ、コンビニ、ファミレスがあって、同じような見た目の街ばかりで和歌を詠む気にもなりませんわ!
Ghost of Tsushimaの日本の風景は美しく作られている上に私は実際にこういう風景を見ていないのに悠久の想いにかられる。不思議だなぁ。癒し効果満載です。景色を楽しむためだけにこのゲームを買ってもいいくらい。お年寄りが見ると懐かしがるんじゃないかと思うくらい。
それでは私が詠んだ和歌とゲットしたアイテムをご紹介~
目次
有明の歌(厳原)
詠んだ句
世を映す 池の深きに潜るれば なお強くあれ 思う我なり
アイテム
流民の鉢巻き
マップ
▲私は明け方に有明にたどり着き、うっすら靄がかかったなかで、イチョウの黄色がカンバスに広がるように彩られていくさまを眺めていました。
Ghost of Tsushimaはカメラモードで天候など調整できますが私はゲーム内でも自然との自然なふれあいを大事にしたいなと思っています。ゲーム内で。
時間経過によるプレイ風景の見え方の違いはシェンムーで衝撃を受け、この発想を具現化したゲーム制作者の想いを尊重し、意図通り疑似自然をおもいっきり楽しみたいためです。
シェンムーで衝撃だったのにいまのゲームでは当たり前。当たり前なことにこそ、なぜ当たり前になったのかに想いを巡らせて、感謝ですね~。
有明はイチョウの森に囲まれていて湖にもイチョウが映えます。
辺り一面イチョウの木とイチョウの枯れ葉の絨毯で、こんな素敵なところで腰かけて日本酒でも飲めたらいいなと思いました。
日吉の歌(厳原・日吉の湯近く)
詠んだ句
竹の声 野宿をせんと 思う夜に 鎮守の神の 加護で守らん
アイテム
静穏の鉢巻き
マップ
▲日吉の歌(日吉の湯近く)は、川が温泉になっている日吉の湯の崖の上で詠めます。なぜ(日吉の湯近く)とわざわざ書いているかというと、日吉の歌はもう一つあるからです。日吉の湯の周りは日吉の竹林があり、美しく広がる竹林を見ながら詠むわけです。そんな場所だから上の句で「竹の声」を選択したわけですが、後から続く選択肢がなんか個人的に微妙な気が。風景の描写を選択したんだからそれに続くものが良かったなーと。和歌の決まりなんて知らんけど。
日吉の湯全体に流れる川が温泉になっており、あたり一面天然の露天風呂状態。こんなとこ現実にあったらいいなーってすごく思います。
日吉の湯(厳原・小茂田寄り)
詠んだ句
見下ろせば 優しき清め身に浴びて 川の水さへ向きを変えたり
現代語訳
上から眺めてみると 静かに身の汚れを落としてくれてさっぱりとしている 川の流れも私の運命も変わろうとしている
アイテム
平和の鉢巻き
マップ
▲春和神社の近くにある池のほとりに日吉の湯(小茂田浜寄り)はあります。日吉は水源が豊富なんですね〜。
樫根の歌(厳原)
詠んだ句
光消え 闇生ひ伸びて 迫り来る 月光のみが 道を示さん
アイテム
恐れの鉢巻き
マップ
▲海が近く、見晴らしの良い高台も多いため西側の蒙古軍の軍船がよく見えます。白い葉をつける木が多くあり、神社もあり、比較的絶景スポットが多いです。現時点でマップ上では行っていないところがほとんどなのに、どこもかなり見応えのある景色ばかりです。Ghost of Tsushimaのマップの作り込みおそるべし。
浅藻の歌(厳原)
詠んだ句
滝の糸 水の流れも 迷い果て 小春の日和 厭いたるかも
アイテム
襲来の鉢巻き
マップ
▲浅藻(あさも)は厳原(いづはら)エリアの南東部の広い範囲を指します。蒙古の拠点になっている浅藻浦は対馬の南端で、浅藻の歌を歌える場所は東の端。東の海に流れ落ちる雄大な滝の流れを眺めながら句を詠みます。
この歌を読める場所の景色の描画の美しさはすごいの一言です。PS5が発売される前の最後にPS4の最大の能力を発揮して華を咲かせた感じです。色々なゲームでPS4の美しさは当然わかっていたのですがGhost of Tsushimaは過去のPS4作品の描画の美しいゲームの中でも別格な気がします。日本人の贔屓目があるのかもしれませんが。
豆酘の歌(厳原)
詠んだ句
安らかに 物怖じもせず 守りたる 大木すらも 元は苗なり
アイテム
死の鉢巻き
マップ
▲豆酘と書いて(つつ)と読みます。まあ読めない。対馬の人は普通に読めるのでしょうかね。豆酘の歌が読める場所は力強い大木が多い場所。西に沈む夕陽を眺めながら句を詠みました。夕陽の描画の美しいことといったらそりゃもう。
小松の歌(厳原)
詠んだ句
霧の裏 彼方を見れば 思うなり 割れてもいまだ 身は世にありて
アイテム
衝突の鉢巻き
マップ
▲小松の歌の近くには小松の鍛冶場があります。私この時点ではまだゆなのイベントをこなしていない状態ですが、それよりももっと前に無駄に小松の鍛冶場に赴いて、蒙古も住民も誰もいない鍛冶場を歩き回って蒙古を探しました。村人の死体はほとんどないのに家はもぬけの殻で、神隠し状態だったので絶対何かあると思って、イベント発生前に一時間ほどうろちょろしたのですが全く何もなく。
で、後からゆなのイベントが小松の鍛冶場であるということがわかり、散々歩き回った鍛冶場をまた歩く羽目になりました。自由度の高いオープンワールドあるあるですなー。普通だったらイベント前に特定の場所に行けなくなってたりしますが。こういう先にわかっちゃってるよ感も悪くないだろう
小茂田の歌(厳原)
詠んだ句
清らなり 我が行く末を眺めれば はかなき命ただ楽しまん
現代語訳
水の流れのように清らかで美しくて
未来をなんとなく考えてみると
はかない人生だとしても楽しんでやろう
アイテム
敗北の鉢巻き
マップ
▲小茂田の歌は、オープニングで蒙古に攻められた小茂田浜の近くにあります。最初に敗北をきした場所だから敗北の鉢巻き。歌がある場所の右上には小茂田の村があり、ゆなに助けられた場所です。境井仁が寝ていた場所に何かお宝あるかなーと思って探しに行きましたが、何もなし。敗北。
これで厳原エリアの歌が読める場所は終わりです。
赤島の歌(豊玉)
詠んだ句
枯れ野にて 立つ木ひとつを忘れざる 昔の姿今は空しき
現代語訳
枯れ木ばかりの中に
一本の木があるのがなぜか忘れられない
昔の立派な姿も今は見る影もなくなってしまった
アイテム
疑念の鉢巻き
マップ
▲ここから豊玉エリアの歌の場所です。厳原エリアもかなり広く感じましたが、金田城で志村殿の救出後さらに同じぐらい広い対馬の北部へも移動できるようになります。赤島の歌は赤島の村から北東方向で、「川の子 河童(浮世草)」近くにあります。厳原エリアでは見なかったような高床式の建物があったり、茅葺の屋根が苔で覆われていたりと豊玉エリアは低湿地帯のようで、赤島の歌を歌える場所も湿原が広がる中にあります。